11/30開催:投票率85%の国では小学生に何を教えているのか? 〜もし日本に”スウェーデン式教科書”を取り入れたら〜

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社会とは何かということを、あなたは深く考えたことがあるでしょうか。どのように答えるべきか、少し考えてみましょう」
今日の社会と二百年前の社会を比べて、どこが良くなり、どこが悪くなったかを述べてみましょう」

・・・こんな問いかけをされたら、皆さんはどのように答えるでしょうか?

これらの問いかけは、スウェーデンの小学校4〜6年生が使う社会科の教科書で取り上げられているものです。選挙での投票率が8割を超え、社会への参画意識が高いスウェーデンでは、小学生のうちから社会や社会課題について考え、自分自身の答えを見つけるよう促しているのです。

なかでも特に大事にしているのが、「なぜ?(Why?)」「もし(If)」

なぜルールが存在するのか?」
子どもたち自身に考えさせることで、「どの決まりが必要でどの決まりが不要かを判断できる素地」「ルールは無条件に従うものではなく、変えられるものという意識」を醸成する
「どうやって変化を起こすのか?」

他人に影響を与える集団形成の方法など、実際に社会に変化を起こすためのプロセス・手法を具体的に教える
「もし◯◯だったら?」
社会に変化を起こす方法だけでなく、変化によってどのような影響がもたらされるかまで考えさせる

現在の日本の授業方式やテストは、教育のムラを減らし、知識の定着を図る学習方法として強みを持っています。その一方で、受動的になりやすく、生徒自ら考える力や想像力、多様性を養いにくいということも指摘されています。
もし私たちが、スウェーデンの授業を幼い頃に受けていたらと想像するとどうでしょうか。幼い頃から養われる自ら考え学ぶ力は、社会に対する意識や考え方、行動などにも大きく影響を与えていたかもしれません。

グローバル化や絶え間ない技術革新が進み、課題はより複雑化し、予測が困難なこれからの時代。答えは一つではない、自分自身の「正解」を見つける必要がある時代。スウェーデンの授業実践は、自ら課題を見つけ、自ら学び考え、自ら判断して行動し、より良い社会や人生を切り拓いていく力を育むヒントになるかもしれません。
2020年の指導要領改訂が迫り、日本でも学びのあり方が変化を遂げようとしています。これからどんな学びの場が欲しいか・創れるかを考え、アイデアを出し合ってみませんか。

お申し込みはこちらから→https://peatix.com/event/1351791/

*このイベントは、『スウェーデンの社会科教科書を読む』を編訳された明治大学 国際日本学部・鈴木賢志先生および鈴木ゼミの皆さんと共に企画・運営いたします。

【こんな方におすすめです】
・主体的・対話的に学ぶ授業づくりのヒントを探している小学校や中学校の先生
・答えのない時代を生き抜くための創造性や批判的思考の育み方に関心のある方
・教員になることを目指している学生の方
・これからの学びのあり方について対話したい方
・北欧の教育方法や社会のあり方に関心のある方 など

【日時】11月30日(土)13:00〜16:00
【会場】明治大学 中野キャンパス 306/307教室
【会費】無料

主催:北欧の教育・学びLilla Turen
企画:明治大学 国際日本学部 鈴木ゼミ, 株式会社ノルディック・インスピレーション
協力:一般社団法人スウェーデン社会研究所

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【イベントスケジュール】

第一部:スウェーデンの小学校社会科を体感するセッション

スウェーデンの小学校社会科教科書の内容紹介
・社会科の基本的な考え方(原因は何か/どんな結果になるか/比較する/解決策を考え評価する)
・批判的に資料を読む(情報はどのくらい古いのか/情報の送り手は誰か/情報の目的は何か)
・民主的に物事を変えていくためのプロセスと5つの要件 ほか

授業で行われているワークショップの体験
予定テーマ(変更の可能性があります)
1. ソーシャルメディアを使って国を民主的にするには?
2. 社会の前提と代替策を問う ーもし刑罰を重くしたら、犯罪は減る?ー

第二部:日本の教育現場での実践の可能性を探るセッション

「日本でスウェーデンの社会科教科書のエッセンスを導入するとしたらどんな方法があるか?」
・鈴木ゼミの仮説発表
・参加者の皆さんでの議論、アイデア交換

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*内容は、予告なく変更になる可能性があります。
*第一部と第二部の間に休憩をはさむ予定です。
*事前に書籍をお読みいただいてからご参加いただくと、より深まる内容となっております。

▼『スウェーデンの小学校社会科教科書を読む:日本の大学生は何を感じたのか』
https://www.amazon.co.jp/dp/4794810563

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【共同企画】
明治大学 国際日本学部教授・学部長 鈴木賢志先生および鈴木ゼミの皆さん

鈴木賢志氏
明治大学国際日本学部教授・学部長。1992年東京大学法学部卒。英国ウォーリック大学で博士号(PhD)。97年から10年間、ストックホルム商科大学欧州日本研究所勤務。日本と北欧を中心とした比較社会システムを研究。2016年に『スウェーデンの小学校社会科教科書を読む:日本の大学生は何を感じたのか』(新評社)を編訳。
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【主催】
北欧の教育・学びLilla Turen (リラ・トゥーレン)
「創造性」「起業家精神」「民主主義」といったキーワードを軸に、北欧の教育・学びにまつわる情報をWEB・ワークショップを通してゆるやかに発信中。http://lillaturen.com/
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お申し込みはこちらから→https://peatix.com/event/1351791/