はじめまして、Lilla Turen(リラ・トゥーレン)です。

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はじめまして、Lilla Turenです。

Lilla Turenとは、スウェーデン語で「小さな旅」。このサイトを通して、個人の学びと対話を促すしかけにあふれる北欧の”教育”を起点に、これからの「学び」のヒントを探る小さな旅に出かけられればと思います。

サイトを始めたきっかけ

「今の子どもたちの65%は今は存在していない職業に就く」「人口知能が人間の仕事を奪っていく」、そんな予測が世間を賑わせています。すぐ近い未来、職業だけでなく私たちの働き方すらも、今とは全く異なる状況になっている可能性があります。

より複雑化していく社会のなかで、これまでのように問いは与えられるのではなく、何をすべきか一から問いをたてていく力が求められるようになってきています。家庭や地域、私たち一人一人がこれからの社会のあり方を考えていくことが求められているように思います。

先の予測できない時代、子どもたちや自分自身が、自分の思うままに人生を舵取りしていくために何ができるだろう?そんなところから、これからの教育、「学び」のあり方を考えるようになりました。

なぜ北欧の”教育”か?

北欧の”教育”に興味を持ったのは、学生時代にスウェーデンに留学したことがきっかけです。

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当時在席していた政治学部での授業は、月に1科目。授業は週にたったの1時間でした。基本的には自宅で数百ページの教科書を読み込み、授業は学んだ内容をもとに議論をする場となっていました。
期末テストは、1科目につき4時間ほど。与えられたテーマに対して、授業で学んだ内容を盛り込みながら、自分なりの議論を論文に落とし込む形式でした。

学ぶということは、得た知識を自分の中に落とし込み、他者との議論を通して未来を形作って行くことである、ということを実感した一年間でした。

また、そんな日本とはかけ離れた教育のあり方以上に驚いたのは、自分の興味関心のままに学び、思うままに人生を描き、それを自由に実現している(ように見える)スウェーデンの人々との出会いでした。そして、学校や寮などで、社会課題や身近な問題を日々語り合い、共に未来を探って行こうとする民主主義のあり方でした。

何がこの素地を生み出しているのだろう?

当時受けた衝撃がいまだに残っていて、そこから北欧の”教育”を改めて掘り下げたいと思うようになりました。

「個人の学びと対話を促すしかけ」にあふれる北欧

最近改めて北欧を訪れて思うのは、学校教育の現場に限らず、社会全体として「個人の学びと対話を促すしかけ」があふれている場所だということです。そこに、これからの「学び」を考えるヒントがある気がしています。

もちろん、社会構造も前提条件も違う国々ですので、単純に比較することはできないと思います。また、教育制度だけを見れば課題が沢山ある、ということを現地の人から聞くこともあります。ただただ「制度を真似しよう」というスタンスで発信するつもりはありません。

それよりも、身近な生活の中のシーンや場の設計、人々の暮らしから得られるインスピレーションなどを通して、これからの「学び」を考えるヒントを見つけていければと思っています。