ライオンの口からスーツケース!カンガルーの足跡!遊びゴコロあふれるデンマークの空港

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北欧5カ国の人口は合計で約2,500万人ほど。東京都とほぼ同程度です。福祉国家であるこれらの国ぐにでは、高福祉を維持するため税金の高負担が課せられ、国民の多くはワークライフバランスを重視しています。

一見、企業活動にとっては不利な環境に見えますが、北欧からはレゴ、H&M、IKEA、ボルボ、エリクソンといったグローバル企業が次々と輩出されています。「北欧デザイン」は日本で一時のブームを超えてファンを獲得していますし、Skype、Spotify、Rovio(Angry Birds開発元)、King(Candy Crush開発元)といった北欧発スタートアップも世界で注目を集めています。

また、高度な経済成長と持続的な繁栄を測る調査「Global Creativity Index(※)」2015年版でも、対象139カ国のうちデンマーク・フィンランドが5位、スウェーデンが7位、アイスランド8位、ノルウェーが11位と、北欧諸国が上位にランクインしています。(日本は24位)

※シンクタンクMartin Prosperity Instituteが実施している調査。Technology(R&Dへの投資と労働力、特許を取ったイノベーション)、Talent(進取の気性に富みスキルある人材の教育と確保)、Tolerance(人材とテクノロジーによる経済的成長と繁栄)の3つの指標で経済成長と持続的な繁栄を評価する。

北欧の高いクリエイティビティや生産性の源泉は何なのか?そこに教育が果たす役割は?
これは、Lilla Turenで掘り下げていきたい大きなテーマの一つです。
まずは、町中で見られる北欧のクリエイティビティの「片鱗」をご紹介していきたいと思います。

まるでそこは動物園。空港のターンテーブルで、ライオンが吠える

デンマークの首都、コペンハーゲン空港でのワンシーン。
スーツケースを受け取るターンテーブルの周辺では、でかでかとコペンハーゲン動物園のキャンペーンが展開されていました。

大きな動物の写真に「迫力あるなぁ…」ぐらいに思って歩いていると・・・

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↑がおーーーーー!!!!!ライオンの口からスーツケースが。(大人からすると、なかなかシュールな光景です。笑)

さらに進むと、ターンテーブルの内側に等身大のライオンが。ホンモノさながら顔を左右に動かして吠えるので、子どもが怖がって本気で離れたがります。

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さらに歩いて行くと、今度はこんな足跡が。

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↑”カンガルーみたいに跳んでみよう!”

空港にいることを忘れて、思わず、手と足を床の跡に重ねて跳ねてみたくなります。が・・・

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↑”カンガルーは9メートルも跳ぶことができる”

カンガルーが着地した足跡は、遥かかなた、9マス先のタイルにあります。・・・こんなに遠くまで跳べない。

周辺には、床に描かれた動物と記念撮影できるスポット等もあり(写真を撮ると動物が立体的に見える)、一体はまるで動物園のようになっていました。

一通り楽しんだ後そのエリアを出ようとしたら、すかさずコペンハーゲン動物園の制服を着たお姉さんがやってきて、動物園の割引券をくれました。楽しい体験とともに、「コペンハーゲンに動物園があるんだ」と強く印象に残るキャンペーンです。

動物園の次は、コペンハーゲンの町!クラシックなベンチでちょっと一休み

さらに歩くと、次のターンテーブルの周辺には鋳鉄製のクラシックなベンチが並んでいます。皆さん、ベンチでくつろぎながら、荷物が出てくるのをゆったり待っているようです。

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↑足下は芝生(の写真)。

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↑芝生の上には、どどーん!と特大のハッシュタグ。

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「コペンハーゲンのベンチを体験しよう」というキャンペーンだったようです。

コペンハーゲンでは1887年から鋳鉄製のクラシックなベンチが使われていたようで、「町中に2,500あるベンチの中からお気に入りを見つけてインスタグラムにアップしてね!」という内容でした。(主催者はネットで調べてみましたが見つからず・・・コペンハーゲン市でしょうか?)

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↑こんなかわいらしい子ども用ベンチも。よくよく見ると、レゴ社のもの。

写真を撮るのを忘れてしまったのですが、壁際にはコペンハーゲンの町中や公園の実物大の写真がたくさん貼られていて、その前には風景にとけ込む形でホンモノのベンチが置かれていました。

さらに壁際を辿っていくと、今度はホンモノの自転車の空気入れが壁からぶら下がっています。

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↑”コペンハーゲンの住民は毎日自転車で134万km走る。これは地球31周と同じ距離!
自由に加わってね”

このように、空港のバゲージクレーム一帯が、まるで動物園やコペンハーゲンの町中にいるかのような遊びゴコロあふれる空間になっていました。その場にいるだけで、「これから何しようかな?」「これからどんな楽しいことが待っているんだろう?」と、旅への期待とインスピレーションがわいてきます。

一つ一つのコンテンツの面白さというよりも、「スーツケースが出てくるのを待つ場所」を「これから始まる旅の期待感にココロ踊らせる場所」に変えてしまう。その発想の転換・視点の転換が、北欧のクリエイティビティを端的に表しているように思いました。

クリエイティビティと”教育”については、事例と実践を集めながら、引き続き掘り下げて行きたいと思います。

 

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